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メッセージ

 日本の医療は崩壊の危機に瀕しています。我々医師の使命は、永年にわたって培われてきた世界に誇るべき我が国の医療、医療制度を国民の健康と生命を守るために堅持し、発展させることです。
 いま医療界に一番求められていることは医療への信頼ではないでしょうか。医学知識の習得と最新の技術の獲得、医の倫理の向上を目指し、国民の医療、医師への信頼を確保しなければなりません。良質な医療、安全な医療を提供し、医療の信頼を確保し、国民の健康と生命を守り、全ての人が安心して暮らせる社会を、医療の専門家集団としてどのように構築していくことが出来るのかが問われていると思います。
 我々は、医療の専門家集団としての日本医師会は、国民の健康と生命を守るという観点から活動を推し進めるために、政治に左右されてはならない、医療の専門家集団である日医の会長を政治が選択するということはあってはならないと訴えてまいりました。政治が選択した医師会長の下には全ての医師は集結することはできず、国民の信頼を得ることもできません。我々が守るべきものは国民の健康と生命であり、それを支える医療制度であります。医師会活動があまりにも政治に傾きすぎると、医療が政治に左右されてしまうことになり、結果として困るのは国民です。
 いつまでも政治にとらわれていると国民の目には、自らの利益のために政治にすり寄る圧力団体としか見えず、国民の信頼を得ることは出来ません。
 我々のとるべき道はただ一つ、国民の目線に立って、世界に誇るべき我が国の医療制度をよりよいものにするために国民とともに取り組んでいくことです。我々が医療者として何をなすべきか、医師会はそのために何が出来るのか、医療、介護関係者、そして何より国民の声をどう取り込み反映させていくべきかを問い直す、そんな時がきています。そうでなければ、日本の医療、日本医師会に明日はないと考えます。

 
京都府医師会 会長  森 洋一